お茶について

無農薬・無肥料の「在来種」。
石を溶かして根を伸ばす、本物のお茶の力。

たった3%しか残っていない貴重な「在来種」
日本人が昔飲んでいた、ホンマモンのお茶です。
一方、「在来種」は地中深く5メートル以上も根をはります。石を溶かして養分とするから、肥料が必要ありません。
肥料の匂いに寄ってくる虫を防除するための農薬も不要です。しかし、収穫するまで5年はかかってしまうため、生産量は激減し、今や、日本ではたった3%しか作られていません。


「日本のお茶の色は何色ですか?」
元々は「緑色」ではなくて、お茶の色「茶色」ですよ。

そもそも、煎茶は礼法茶。少したしなむためのお茶。飲み過ぎると、胃にもたれ、たくさんは飲めないものです。淹れ方も難しい。すぐに渋みが増します。
そして、昔の人々が、その「お茶」として飲んでいたのは、「緑色」の煎茶ではなく、「茶色」のお茶だったのでしょう。

「お茶」はたくさん飲むからこそ、利尿作用、抗菌作用などの薬効も発揮されます。昔から、「百薬の長」として、人々に親しまれてきたお茶、それが茶色のお茶「番茶」だったはずです。


日本のお茶業界は、毎年こぞって「新茶」競争。
早く摘めば摘むほど「高く売れる」。
お茶の価値=「若葉」の価値ではありません。

番茶は下級のお茶で安物、いっぽう、「煎茶」は高級なお茶。それがいつの間にか日本人の常識になっています。若くて柔らかい新芽から作る「煎茶」だけが価値が高く、夏や秋に収穫される太陽の光や土の力を十分に蓄えた茶葉で作る「番茶」は安く買い叩かれます。だからこそ、日本各地の在来種は引っこ抜かれ捨てられ、「やぶきた種」に植え替えられてきました。

お茶は本来自生する植物です。地中深く張り巡らされた根っこから、大地の精を吸い集め、太陽の光を浴びながら、栄養分を茶葉に蓄えていく植物です。化学肥料を存分に与えられ、不自然な早さで旨みを蓄えさせられるのが「本来のお茶」でしょうか。
もちろん、煎茶にも煎茶の良さがありますが、番茶にも大きな価値があるのです。「本来のお茶とはどういうものか」ということを、このまま日本人が忘れていってしまうことは悲しいことです。


太陽の光と土の力だけで育った茶葉を煮て作る「あかね晩茶」
まろやかで、ほんのり甘く、香ばしく、後味がすっきりとしています。土のミネラルを充分に吸い上げ、太陽の恵みを存分に受けた茶葉には、不自然に育ったお茶にはない「お茶本来の味」がします。「在来種」のお茶は、口に含んだ時に、口から喉にふわっと広がる香りがあり、お茶が喉を通った時にはスーッと体にしみこんでいきます。大地の精を飲み込んだようなしみじみとした幸福感で体が喜びます。
だからこそ、つい一杯、二杯といつの間にかたくさん飲んでしまうお茶。熱くても冷たくても、食事のときでも、そのまま飲んで美味しい。農薬・添加物などの心配もなく、赤ちゃんから、お年寄りまで、安心して飲むことが出来る番茶なのです。


「鉄釜で煮て、煮汁をかけながら天日干し」
700年以上前から岡山県に伝わる伝統の製法です。

摘んだ茶葉をいきなり煮てしまう茶作りは、岡山県美作地方に昔から伝わる製法です。その他にも「炒る」などの製法もありますが、通常日本では、「蒸す」という製法が主流です。
土用を過ぎると地中から吸い上げたミネラル分が茶葉に充満しますが、その葉は硬くて蒸した位では味が出てこないため、この地方では「煮る」という方法をとってきました。鉄釜にお湯を沸かし、そこに摘んできた茶葉を茎ごと入れて煮ます。


「あかね晩茶」の美味しい飲み方
ただ「宵越しのお茶は飲むな」と言われていますように、一晩ほども長くそのままにしておくと、空気中の雑菌などでわるくなってくることもありますので、一日以上置くような場合は、茶葉を取り、冷蔵庫に入れておくとよいです。
それこそ「日常茶飯事」の字のごとく、ぜひ、朝たくさん沸かして、ガブガブと飲んでください。
いつ飲んでも美味しく感じられると思います。
また急須で濃い目に出して、キリッとした香ばしい味を楽しむのもおすすめです。


飲み方のバラエティー
● 疲れた時には、熱いお茶に醤油を少し入れて召し上がってください。
● 風邪のひき始めや、二日酔いの時は、熱いお茶に梅干しを一個と良質の醤油を少し入れて召し上がってください。
○ 煮出すととても濃厚な味になりますので濃さは、お好みで調整してください。
○ 葉を入れたままでも、悪くなりにくいのですが、色は次第に濃くなります。


商品紹介